緑の中に

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国立天文台

11/02/2019

これがはやぶさ2だ


はやぶさ2を見学




小惑星探査機




  • 鹿児島県 種子島
  • H-ⅡAロッケト26号機
  • 打ち上げ時刻 2014年12月3日
  • 午後1時22分04秒(日本時間)
  • 天候: 曇り 気温:16.2℃ 風:西北西、毎秒3.3m

具体的な目標 

理学目標1:太陽系における物質進化過程の謎解き
C型小惑星の物質科学的特性を調べる。    
特に鉱物ー水・有機物の相互作用を明らかにする。
 
理学目標2:微惑星の物理進化過程の謎解き
小惑星の再集積過程・内部構造・地下物質の直接探査により、小惑星の形成過程を調べる。

工学目標1:深宇宙サンプルリターン探査技術の確立
「はやぶさ」で試みた新しい技術について、ロバスト性、確実性、運用性を向上させ、技術として成熟させる。

工学目標2:宇宙衝突探査技術の実証
衝突体を天体に衝突させる実証を行う。


     以上、パネル資料より
2020年末 帰還予定
地球から約3億キロメートル離れた900mほどのサイズのリュウグウに到着させる。
「日本からブラジルにある6㎝の的を狙うと同等」の難易度である。
(日本からブラジルの方の食事の目玉焼きを狙うがごとき)

 ♦地球からリュウグウまで電波が到達する時間を計算する
 電波伝搬の速さは、毎秒30万kmである。(真空中では 299792458 m/s ≒ 3.0×10^ 8 m/s) 

 3億km÷30万km=3×10^8÷3×10^5=3×10^3=1000[sec]

 1000[sec]÷60[sec]≒16.67[min]    約17分


 往復で34分 

これよりわかることは探査機を遠隔制御するとき、応答遅延が34分あることである。
探査機がリュウグウの半分の地点にいたとしても17分の応答遅延が発生する。

例えばラジコンカーをコントロールしたことがある場合を思い出して欲しい。1秒2秒の遅延でもとんでもない運転になってしまいます。

だから、探査機は自身で即座に判断して制御する方式が採用されています。これを、自立制御・自立プログラムと言っています。


♦はやぶさが送信してくるデータには、はやぶさ自身のデータと外界の観測データがあるそうです。そのデータを地球上で受信し状態を把握するそうです。

このデータの解析にコンピュータを使用しますが、プログラム言語はC/C++ とのことです。地上系のプログラムと言っているようです。プログラム言語としては何でも良いとのことです。 
 プログラム変更というか進化しているようです。当然、工夫したい部分が発生すると思います。
 
■ 今、はやぶさはどのあたりにいるのでしょうか? どんな情報を地球に送信して
  いるのでしょうか? 教えてください(はやぶさよ)。